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当社の強み・実績

ジェイテクトサーモシステムの3のコア・テクノロジー

ジェイテクトサーモシステムは、軸受(ベアリング)材料向けの熱処理装置の製造・販売から事業をスタートしました。以降、現在に至るまで、技術革新や産業構造の変化に素早く対応し、金属だけにとどまらず、半導体や電子部品、ディスプレイなど、多様な製造装置の開発に取り組んできました。

当社の熱処理技術を支えているのが、「解析技術」「温度制御技術」「雰囲気制御技術」の3つの技術<コア・テクノロジー>です。この3つの技術をベースとして、様々な熱処理分野のノウハウを融合させることで、お客様が必要とする幅広い熱処理のご要望にお応えしています。

コアテクノロジー

温度制御技術Temperature Control Technology

断熱性・寿命の長さを究めた内製ヒータで、
世界の省エネに貢献

「モルダサーム®ヒータ」は、独自の真空成型法によりセラミックファイバーと発熱体とを一体化したヒーティングユニットで、当社の連続炉や半導体製造装置、小型電気炉など様々な装置に使われています。こうした、熱処理装置に不可欠なヒータと断熱材を内製することで、カスタム製品の低価格・短納期供給を実現し、競争力のある装置の製作を可能としてきました。
一方で、CO2排出量や放散熱量の削減に努め、省エネ効果を向上させた高性能ヒータやRCF(リフラクトリーセラミックファイバー)規制に対応したヒータなども提供。作業環境の改善や環境負荷の低減にも貢献しています。
今後も、省エネに貢献する高断熱製品の量産化を進めると共に、環境面にも配慮したRCF規制に対応した製品の充実を目指します。

モルダサームヒータ

雰囲気制御技術Atmosphere Control Technology

きめ細かなガスコントロール技術で多元雰囲気処理に対応

連続炉では、シャッタなどの構造物を用いず、気流制御により、一本のマッフル(炉芯管)内で複数の組成のガス雰囲気を共存させることができ、連続処理中のワーク周囲の雰囲気を順次切り替えて、所定の雰囲気条件での熱処理を実現します。

メッシュベルト式連続炉 マルチ吸排気型
解析事例・雰囲気分離実験データ
雰囲気分離の例

解析技術Analysis Technolgy

当社コア技術の一つの柱として業界No.1を目指す

当社では、CAE技術を設計・開発プロセスにおける問題点の抽出・解決などに活用しています。これにより、製品仕様がお客様の要望を満たすという確たる裏付けを試作レスで得ることができ、業務のQCD(Quality, Cost, Delivery)向上に貢献します。
さらに、実機では可視化確認が困難な物理量の状態、例えば高温でのガスの流れ、処理品内に生じる温度分布、構造物に生じる力などを見える化し、直感的な現象理解をサポートします。
当社では、熱流体解析、熱処理解析、誘導加熱解析、構造解析の4領域の解析を個々に実施するとともに、各領域で蓄積してきた技術を融合した連携・連成解析を行うことで、装置の構成から処理品の熱処理品質予測まで総合的な熱処理シミュレーションを実施します。

各解析領域の融合