2020.03.05
有効容積倍増で応用範囲拡げた真空パージ式ボックス炉
【真空パージ式ボックス炉 型式:μBF】
当社の研究・開発向け小型ボックス炉に真空パージ機能、ガス置換機能をプラスしたセミオーダータイプの
箱型電気炉(ボックス炉)です。
真空パージを行うことで炉内ガス雰囲気の置換を短時間で行うことが可能。水素ガスを導入すれば、
還元雰囲気の熱処理炉としても使用できます。金属開発テストや電子セラミックスの脱バインダーや焼成、
二次電池開発他、多目的用途での熱処理が可能です。
生産設備製造で蓄積した技術に基づく高い信頼性と安全性は、多くのお客様にご好評をいただいています。
【有効容積拡大への挑戦】
手軽さが求められる研究・開発においては、小型でリーズナブルな実験炉が主流ですが、処理品を実験設備の
そこで、当社では実験の汎用性を高めた、より使い易い実験炉を目指して、有効容積の拡大に取り組みました。
自社製造しているモルダサームヒータを炉体に最適化するように再設計。
断熱構造・形状とヒータ出力配分を見直しました。また、制御ポイントとゾーン制御数の最適化により、
温度均一性領域を拡大。これにより処理有効容積の大幅な拡大を実現しました。(従来機種比:200%)
【得られる効果】
[実験の応用範囲拡大]
・有効容積の拡大により、大型サイズの処理品や複数テスト同時処理他、実験の応用範囲が拡大
・炉内有効寸法:200(W)×200(H)×200(D)(従来機種)⇒200(W)×200(H)×400(D)(新機種)
[熱処理工程の効率化※]
・実験やサンプル品製作等で1回に装入する処理品を増やすことが可能となり、
熱処理工程の効率化による、リードタイム短縮やランニングコスト削減を実現
※炉内有効寸法と処理サイズの適合状況により、効率化度合は異なります。
【製品情報】
真空パージ式ボックス炉
・最高温度:1000℃
・常用温度範囲:400~900℃
・炉内有効寸法:200(W)×200(H)×400(D)
・炉内耐荷重 :10kg
・処理可能雰囲気:N₂, H₂, Ar, Air, 真空※
※真空下での処理も可能ですので、お問い合わせください
・主要オプション:雰囲気撹拌ファン、酸素濃度計他
・デモ機あり
デモ依頼や商品に関しては、こちらまでお問合せください