2024.12.02
過熱水蒸気の利用例と試し焼きのご案内
【過熱水蒸気について】
過熱水蒸気とは、100℃の飽和水蒸気を常圧でさらに
高温加熱したH2Oのドライガス(低酸素状態)の
ことです。伝熱性が極めて高い、有機物の分解作用
(加水分解)、等の特徴があり、食品分野や工業分野で
様々な用途に利用されています。身近な例としては
過熱水蒸気を利用した家庭用オーブンが販売されており、
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
過熱水蒸気の詳細についてはこちらもご覧下さい。
【過熱水蒸気の用途例】
過熱水蒸気の主な用途としては、以下のようなものがあります。
(当社の過熱水蒸気対応熱処理装置では対応できないもの、処理実績のないものも含みます。)
乾燥、炭化、食品の加熱・殺菌、金属の表面処理、活性炭の洗浄・再生、廃棄物(使用済み電子部品や
混合ゴミ等)の分解(リサイクル)、金属に付着した有機物・油分の除去(洗浄・脱脂)、セラミックス
成形体の脱脂、PFASやダイオキシンの分解(無害化)
【当社装置の使用例】
当社では過熱水蒸気を利用した熱処理装置として、AllFitという装置シリーズを開発しました。
次のような処理に使用されています。
・セラミックス製品(MLCC、静電チャックなど)の脱脂
加水分解反応により、脱脂時間の大幅な短縮が可能です。
・CFRP廃材からの炭素繊維の回収
また、次のようなデモ実施例もございます。
・金属製品などからの樹脂・油分の除去
・金属製品の表面処理(モータコアのブルーイングなど)
当社ではバッチ炉から連続炉まで、様々な過熱水蒸気対応のデモ装置をご用意しております。
過熱水蒸気の効果を試してみたいというご希望がございましたら、こちらまでご連絡下さい。
上記の当社装置の使用例以外の処理品・処理内容でも試し焼きできる可能性がありますので、
お気軽にお問合せ下さい。
【関連製品】
過熱水蒸気対応熱処理装置 AllFitシリーズ
イナートガスオーブン AF-INH 小型真空パージ式ボックス炉 AF-μBF