電子部品・セラミックス製造装置

2020.07.31

イナートガスオーブンの生産性向上

【概要】
  当社イナートガスオーブン INL-60N1(最高使用温度 350℃)の生産性向上の取り組みを
  ご紹介いたします。

【課題】
  低酸素濃度下での雰囲気処理が可能なINL-60N1は、研究開発から生産まで幅広い用途に
  対応可能です。しかしながら、装置機能を必要最小限に絞っているため、冷却機構を搭載
  しておらず、加熱室内の温度が下がるまでに長時間を要します。その結果、処理時間が長く、
  生産量が増やせないという課題がありました。

【対策】
  従来のINL-60N1に冷却機構を追加した装置 INL-60N1C を開発しました。加熱室の外側を
  ブロアで冷却することで、加熱室内の雰囲気に影響を与えることなく、降温時間を大幅に短縮
  することが可能となりました。

INL_cooling time_変更.png
【効果】
  ・350℃から100℃までの降温時間を、従来装置と比べて
   約200分(3時間20分)短縮しました。
  ・冷却時間の短縮により、次のロットの処理品を早期に
   に投入できるようになり、生産性の向上を実現しました。



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