研究・開発向け装置

2020.01.27

スライド式扉を備えたボックス炉

  • ボックス炉(箱型炉)関連の解決事例

【概要】
処理品を出し入れする扉の開口面積を必要最小限にすることで、扉開時の温度降下を低減

【対応プロセス】
高温状態で処理品を出し入れするプロセス

【導入機種】
KBF668N1

【課題】
汎用ボックス炉は室温付近で処理品を出し入れする使用方法で設計されているため、開き戸タイプの扉が標準設定されている。開き戸タイプの扉は、全開に近い状態にしなければ処理品を出し入れすることができないので、高温状態で無理に扉を開閉すると炉内温度が500℃以上低下し、炉温が復温するのに長時間を要してしまう。また、炉体に急激な温度変化が加わるので消耗劣化が激しい。

【解決手段】
任意に扉開口寸法が設定できるスライド式扉に変更

【得られた効果】
・処理品寸法に対し、必要最小限で扉開度が設定できるようになり、扉開閉時の温度降下低減(Δ500℃⇒Δ200℃)と復温時間の短縮(△67%)が図れた。
・炉体に加わる温度変化が緩和され、消耗劣化の影響が低減

【関連製品】
KBF1250℃シリーズ

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